研究テーマ

ビジネスプラットフォーム講座では、
デジタル技術を活用してビジネスや社会に革新をもたらすことを目指した
先端的な研究と実践に取り組みます。

経営戦略×IT戦略の融合によるDXの実現

経営戦略とIT戦略の融合によるDX(デジタル・トランスフォーメーション)の理論・実践に関する研究
企業や組織において経営戦略とIT戦略をいかに効果的に統合・融合し、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を実現するかに焦点を当てています。具体的には、経営情報学、営業・マーケティング戦略、経営戦略、IT戦略などを融合させ、企業の競争力強化につながる戦略的なIT導入方法について理論的な探求と実践的な応用を行っています。大学全体の教育・研究・経営分野にDXを導入し、具体的なDX戦略の構築および実行をリードしています。また、統合ID基盤(OUID)の構築、顔認証プラットフォームを利用したデジタル学生証・教職員証の展開、大学公式アプリの開発、地域企業や公共機関との共同プロジェクトなど、幅広い実務的プロジェクトにも積極的に取り組んでいます。

人間の行動や社会現象のセンシング・解析

モバイルコンピューティング、IoT、サイバーフィジカルシステムを活用した人間行動解析および災害対応支援システムの研究
廣森准教授の研究は、モバイルデバイスやIoTセンサから取得したデータを活用し、人間の行動や社会現象をセンシング・解析することを目的としています。特にスマートフォンのセンサ情報を活用した行動推定や、複数のドローン(UAV)を活用した被災地のリアルタイムな三次元マッピング技術の研究開発を行っています。これにより、災害発生時の迅速な状況把握や効果的な救援活動支援につながるシステムの構築を目指しています。ヒューマンセントリックなIoTデバイスを用いた人間動線解析、災害時の電子トリアージシステム開発など、実践的なシステム構築とその社会実装に向けた研究活動にも注力しています。

大学経営のDX推進への理論的・実証的研究

経営情報システムおよびプラットフォーム戦略を基盤とした大学経営DXの推進に関する理論的・実証的研究
経営戦略論と情報技術(IT)を融合させ、組織のDXを推進するための戦略的枠組みに取り組んでいる.プラットフォーム戦略やソフトウェア市場におけるエコシステム競争戦略に関する理論研究を基盤としており、「ブラウザ戦争」を題材にした市場シェア競争分析や、複数プラットフォームが共存する環境下での戦略に関する研究をすすめています.大学経営におけるDXの推進を担当し、デジタル学生証・教職員証の導入、統合ID基盤(OUID)の構築と運用をすすめており,さらに、大学業務プロセスのデジタル化(標準化やオンライン化)を推進し、学生向けキャリア支援の高度化プロジェクト、異業種間との共同DX実証実験(例:通学定期券のデジタル本人証明活用)などを推進している。

データ利活用プラットフォームの研究開発

研究データ管理・オープンサイエンス推進のためのデータ利活用プラットフォームの研究開発
オープンサイエンス時代に求められる研究データの適切な管理、共有、再利用を可能にするデータ利活用プラットフォームの設計と構築です。図書館情報学(ライブラリーサイエンス)を専門とし、研究データマネジメントの基盤整備を行っています。特に、研究データを効率的に管理・公開し、異なるシステム間でシームレスにデータが連携・利活用されるデータエコシステムの構築を主な研究課題としています。具体的プロジェクトとしては、文部科学省のSociety5.0実現化拠点事業(iLDi)への参加や、国立情報学研究所(NII)主導の全国的な研究データ管理エコシステム構築事業に参画し、大阪大学の研究データカタログシステムや機関リポジトリの機能拡張、研究データ管理人材の育成プログラム開発などを担当しています。また、研究データを社会的に活用できるよう促進するための学内外への啓発活動も積極的に展開しています。

Society5.0対応型データ利活用基盤

データ工学および分散システムに基づくSociety5.0対応型データ利活用基盤技術の研究
長年にわたり大規模計算環境やネットワークを活用したデータ処理基盤技術の研究を推進してきました。現在では、Society5.0を実現するため、IoTやAIによって収集された現実空間の多種多様なデータを効率的に蓄積・配信・分析するプラットフォーム技術、さらにオープンサイエンス推進のための研究データエコシステムの構築に力を入れています。文部科学省支援事業やNIIとの共同プロジェクトを通じ、全国規模でのデータ基盤構築を進めるほか、学内においてもデータ統合検索システムや研究データ管理ポリシーの策定、データ管理計画(DMP)の策定支援システムの構築を推進しています。また、大阪大学の教育研究活動をデータ駆動型へと転換させることを目指し、クラウドコンピューティング、Webシステム、データベース技術を活用した包括的なデータ利活用基盤構築を推進しています。